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1) 時間も場所もゆとりを持ったところで話を聞く
うつ病にかかっている人の多くは、うつ気分、自責感、焦りなどを感じています。 また、疲労感のため口数も少なくなり、集中力も低下しています。あわただしい雰囲気や窮屈な所では、自分の気持ちを話すことが困難になります。時間的にも、空間的にもゆとりのあるところで話を聞きましょう。
また、座る椅子の位置にも配慮し、近すぎず、遠すぎず、安心して話ができるように配慮しましょう。真正面ではなく、視線が少し斜めになる方が話しやすい場合もあります。
早く何とかしなくてはならないと焦って早口になったり、声が大きくなったりしないように気をつけて、間合いをゆっくりととりながら話すようにしましょう。うつ病にかかっている人は言葉数が少なくなることがありますから、沈黙がちになっても気にしすぎないようにしましょう。
2) ライバシーに十分配慮する
他人に聞かれるかもしれないところでは安心して話すことができないのは当然のことです。 また、精神科や精神疾患については今なお誤解や偏見が根強く残り、隠したいという気持ちが強いことも少なくありません。
「ここで話されたことは、あなたのご了解なく他の人に伝えることはありません。安心してお話しください。また、話したくないことは無理にお話しいただく必要はありません」 などと説明して、プライバシーに配慮している旨を伝えましょう。
3) つらい気持ちに共感しながら、話に耳を傾ける
まず、相手の気持ちに寄り添いながら話を十分聞くことに重点をおきましょう。
話を聞くうちに、「それは少し違う」「もっとこうした方がよい」「この相談者はうつ病のことがわかっていない」など、様々な気持ちや考えが浮かんでくるかもしれませんが、まず、聞くことに努めましょう。
相談者は、他人に相談すべきかどうかとか、こんなこと言ったらどう思われるかなど、悩んだ末に相談している場合もあります。「相談してくれたことがとても大事なことです」など、相談しようと思ったことをポジティブに評価することが重要です。
十分に相手の、不安や悩みを受け止めてから、こちらの考えやアドバイスを少しずつ伝えることが大切です。
相談者はある程度荷物を軽くしてからでないと、新しい知識を受け入れる余力はないと考えてください。